01生活保護ってどんな制度?基本の「き」を分かりやすく解説

生活保護ってどんな制度?基本の「き」を分かりやすく解説

「生活保護の申請を考えているけれど、一体何から手をつければいいのか分からない…」

 もしあなたが今、このような不安を抱えているなら、ご安心ください。生活保護の申請は、多くの方にとって初めての経験であり、その手続きは複雑に感じられるかもしれません。しかし、適切なステップを踏んでいけば、決して難しいことではありません。

 この記事では、生活保護申請を検討している方が、どこから始め、どのような手順で進めていけば良いのかを、初めての方にも分かりやすく解説します。

ステップ1:まずは相談!最初の窓口はどこ?

 生活保護申請を考える際、最初に行動すべきは「相談」です。相談先は大きく分けて二つあります。

1:お住まいの地域の福祉事務所(役所の生活保護担当課)

 これが公的な相談窓口です。各市町村の役所(区役所、市役所など)内に設置されています。
良い点: 直接、制度を運用する担当者に相談できるため、正確な情報が得られます。
注意点: 担当者によっては対応が事務的であったり、精神的に疲弊している状況では、相談自体が大きな負担になることもあります。

2:いちかわ行政書士事務所

 生活保護申請サポートを専門とする行政書士に相談する方法です。
良い点: 制度の専門家として、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスや書類作成のサポート、さらには福祉事務所への同行なども行います。精神的な負担を大きく軽減できます。
注意点: 相談料やサポート費用が発生します(当事務所では初回相談は1時間まで無料です)。

どちらを選ぶべきか?

 ご自身の状況や不安の度合いによって異なりますが、もし手続きに不安がある、精神的に疲れている、福祉事務所への相談に抵抗があるといった場合は、行政書士に一度相談してみることをお勧めします。

ステップ2:事前準備を始める前に知っておくべきこと

 相談の前に、あるいは相談と並行して、いくつか確認しておきたいことがあります。

1:生活保護の「原則」と「基本原理」を理解する

 生活保護は「無差別平等の原則」「健康で文化的な最低限度の生活の保障の原則」「保護の基準の原則」といった原則や、「申請保護の原則」「基準及び程度の原則」「必要即応の原則」「世帯単位の原則」といった原理に基づいて運用されています。これらを理解することで、制度への誤解を防ぎ、スムーズな申請に繋がります。

2:世帯単位での申請が原則

 生活保護は「世帯」を単位として適用されます。同居している家族がいれば、その全員が対象となります。たとえ家族のうち一人だけが働けなくても、世帯全体の収入と資産が調査されます。

3:他の制度や資産の活用が優先される

 具体的な申請手続きに入る前に、どのような書類が必要になるのかを把握し、集められるものから準備を始めましょう。福祉事務所や行政書士に相談する際に、何が手元にあるかを伝えるとスムーズです。

一般的に必要となる書類の例

 ・申請書: 福祉事務所で渡されます。
 ・収入申告書: 給与明細、年金振込通知書など、収入がわかるもの。
 ・資産申告書: 預貯金通帳の写し、有価証券の書類など、資産がわかるもの。
 ・賃貸借契約書: 住居費(家賃)がわかるもの。
 ・診断書(病気や障がいの場合): 医療機関で作成してもらいます。
 ・本人確認書類: 運転免許証、マイナンバーカードなど。

書類が揃わない場合でも諦めないで!

 「書類が全部揃わないと申請できないのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、全ての書類が完璧に揃っていなくても、まずは福祉事務所に相談に行くことが重要です。不足している書類は、福祉事務所の指示に従って後日提出したり、事務所側で確認してくれる場合もあります。

ステップ3:いよいよ申請!福祉事務所での手続きと面談

 必要書類の目処が立ったら、いよいよ福祉事務所での申請です。

1:申請書の提出

 福祉事務所の窓口で「生活保護を申請したい」と伝え、その場で申請書類を提出します。

2:面談

聞かれることの例

 これまでの生活状況、現在の収入・資産、健康状態、世帯の状況、借金の有無、なぜ生活保護を必要としているのか、など。

重要なこと

 事実を正直に話すことが最も重要です。虚偽の申告は、後々不正受給とみなされる可能性があります。

3:調査

 申請後、担当ケースワーカーが、申告内容の確認や必要に応じた家庭訪問など、詳細な調査を行います。親族への扶養照会が行われる可能性もあります。

行政書士の同行・同席のメリット

 福祉事務所での面談や調査は、精神的に大きな負担となることがあります。行政書士が同行することで、以下のようなメリットがあります。

1:精神的な支え

 一人ではない安心感があります。

2:正確な情報の伝達

 あなたの状況を的確に、かつ制度の趣旨に沿って説明できます。  

3:不適切な質問への対応

  不当な質問や、制度の解釈に誤りがある場合に、専門家として適切に対応できます。

ステップ4:審査・決定、そして保護の開始

 申請後、原則として14日以内(遅くとも30日以内)に審査結果が通知されます。

保護決定の場合

  保護が開始され、毎月所定の保護費が支給されるようになります。医療扶助など、他の扶助も適用されます。

保護却下の場合

 申請が認められなかった場合でも、その理由が通知されます。もし理由が改善可能なものであれば、再申請を行うことができます。

最後に:一人で悩まず、専門家を頼る勇気を

 生活保護の申請は、あなたの生活を立て直すための重要な一歩です。しかし、その手続きは多くの人にとって未知の領域であり、不安や戸惑いを感じるのは当然のことです。

 いちかわ行政書士事務所は、千葉県流山市を拠点に、千葉県、東京都、埼玉県にお住まいの方々の生活保護申請を専門にサポートしています。複雑な書類作成から、福祉事務所とのやり取り、申請時の同行まで、あなたの状況に寄り添い、自立への道を共に切り開きます。

 初回のご相談は1時間まで無料です。どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。あなたの新しい生活を始めるために、今、一歩を踏み出す勇気を応援します。